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「帽子を少し前に買ったものの、結局着用する機会がないから売りたい」
「着用しなくなった帽子がフリマアプリで売れたけど、梱包の仕方がわからない」
上記のような悩みを持つ人も多いでしょう。帽子は洋服のように小さく折り畳んで収納すると型崩れの原因となってしまうため、慎重に梱包しなければなりません。しかし、帽子の種類によって適切な梱包方法は多種多様です。購入者のもとへきれいな状態で届けるためにも、帽子の種類による適切な梱包を行いましょう。
今回は、帽子の梱包方法を種類別に紹介します。加えて、梱包時の注意点や便利な資材、なるべく送料を抑えて発送する方法も解説するため、帽子を売ろうとしている出品者はぜひ参考にしてください。
1.【種類別】帽子の梱包方法・準備するもの
帽子の梱包方法や具体的な作業の流れは、帽子の種類によって異なります。洋服などは基本的に小さく折り畳んで梱包することができますが、帽子は種類によって折り畳むことができないため、帽子の種類による適切な梱包方法を把握しておきましょう。
帽子を売りたいと考えた際は、まず帽子の梱包で一般的に準備しておくべき梱包資材について把握しておくことも大切です。
【準備するもの】
- ●ビニール袋・ポリ袋
- ●ハサミ
- ●ガムテープ・セロハンテープ
- ●緩衝材
- ●新聞紙
- ●厚手の袋・ダンボール
帽子の梱包資材の多くは、100円均一ショップで入手することができます。ブランドものの帽子など型崩れをなるべく防ぎたい場合は、緩衝材を多めに用意し、ダンボールに入れるなどして強度を高めましょう。
また、帽子にはあらゆる種類がありますが、中でも多く流通しているのは「キャップ帽」「ハット帽」「ニット帽」の3つです。ここからは、帽子の種類別に梱包方法を紹介します。
1-1.キャップ帽の梱包方法
キャップ帽は、前方部分に「つば」と呼ばれるバイザーのついた帽子です。老若男女問わず人気のある帽子の種類であり、ブランドによって価格帯も幅広いことが特徴となっています。商品によってシルエットも細かに異なり、シルエットにこだわりを持つ人も多いため、型崩れには注意しましょう。
キャップ帽の具体的な梱包手順は、下記の通りです。
(1)頭部に丸めた新聞紙を詰める
まずはキャップ帽の頭部、いわゆる「帽子をかぶった時に頭がすっぽり入る部分」に新聞紙を丸めて詰めます。梱包時や輸送時の衝撃による型崩れを防ぐために欠かせない工程です。
(2)キャップ帽をビニール袋またはポリ袋に入れる
キャップ帽の頭部に新聞紙を詰めたあとは、ビニール袋またはポリ袋にキャップ帽を包装し、ガムテープやセロハンテープなどでしっかり密閉しましょう。雨や水でキャップ帽が濡れてしまうことを防げます。
(3)厚手の袋またはダンボールで梱包する
ビニール袋またはポリ袋に入ったキャップ帽は、最後に紙袋など厚手の袋またはダンボールでしっかり梱包しましょう。このとき、隙間があると輸送時の衝撃により型崩れをしてしまう可能性があるため、緩衝材を詰めて隙間を埋めることが必須です。型崩れや破損を確実に防ぐためには、厚手の袋ではなくダンボールに帽子を入れて送るほうが安全といえるでしょう。
1-2.ハット帽の梱包方法
ハット帽とは、頭部の周囲全体につばのついた帽子のことです。ハット帽のつばはキャップ帽のつばよりも柔らかい素材が用いられていることが多く、丁寧に梱包しなければ型崩れが起こりやすいことに特に注意してください。
ハット帽の具体的な梱包手順は、下記の通りです。
(1)頭部に丸めた新聞紙を詰める
キャップ帽と同様、ハット帽もかぶった時に頭がすっぽり入る部分に丸めた新聞紙を詰めましょう。麦わら帽子などはデリケートな素材となるため、詰めすぎ・詰めなさすぎに気を付けて、適度な量を保つことが大切です。
(2)ハット帽をビニール袋またはポリ袋に入れる
雨や水でキャップ帽が濡れてしまうことを防ぐために、ビニール袋またはポリ袋にキャップ帽を入れて、ガムテープやセロハンテープなどでしっかり密閉しましょう。
(3)ダンボールで梱包する
ハット帽はキャップ帽に比べて柔らかい素材であることが多いため、基本的にはダンボールで梱包することがおすすめです。輸送時や配達時の衝撃を防ぐためにも、緩衝材を入れることも忘れてはなりません。
1-3.ニット帽の梱包方法
ニット帽とは、その名の通りニット生地(毛糸)で編んだ帽子のことです。キャップ帽やハット帽とは違ってつばがなく、洋服のように全体的に柔らかい素材でできていることが特徴となっています。そのため、ほかの種類に比べて型崩れを気にする必要はありません。
ニット帽の具体的な梱包手順は、下記の通りです。
(1)ニット帽をビニール袋またはポリ袋に入れる
ニット帽はさほど型崩れを気にする必要はないものの、雨や水などで濡れることは当然避けるべきです。平たくしたニット帽を、そのままビニール袋またはポリ袋に入れてしっかり密閉しましょう。
(2)厚手の袋またはダンボールで梱包する
ビニール袋またはポリ袋でしっかり密閉したあとは、厚手の袋またはダンボールで梱包します。ニット帽は輸送時・配送時の衝撃による型崩れや破損の心配はさほどないものの、強度の高いダンボールでの発送は購入者によい印象を与えることが可能です。
2.帽子を梱包する際の注意点2つ
帽子を梱包する際は、下記の2点に注意しておきましょう。
●型崩れ対策を忘れない
キャップ帽やハット帽は、シルエットにこだわりを持つ人が多く、かつ型崩れしやすい素材が取り入れられていることも特徴です。そのため、輸送中・配送中の何らかの衝撃によって型崩れをしてしまわないよう、エアクッションや気泡緩衝材を活用してしっかり対策しておきましょう。また、梱包を行っているときも丁寧に扱うようにすることがコツです。
●防水対策を忘れない
いくら厚手の紙袋やダンボールで梱包しているとはいえ、雨や水などに濡れると中に水が入ってしまい、商品そのものが濡れてしまう可能性もあります。そのため、ただ単純に紙袋やダンボールに入れるだけでなく、商品の帽子そのものをビニール袋またはポリ袋で密閉することは欠かせません。ビニール袋またはポリ袋に入れる際は、口部分にすべてテープが止まっているかも確認しておきましょう。
3.帽子の梱包に便利な資材3選
帽子を発送する場合は、前述の通りダンボールなどの梱包資材を使う必要があります。ダンボールを使用せず送ることも可能ですが、型崩れなどをきちんと防ぐためにはダンボールに入れて送るほうが好ましいでしょう。ダンボールは引越し業者や近隣の店舗から無料でもらうこともできますが、なるべく帽子のサイズに適したきれいなダンボールを使用したいのであれば、ホームセンターまたはダンボール専門サイトでの購入がおすすめです。複数枚購入する場合はダンボール専門サイトでの購入が最も適しています。
ここでは、帽子の梱包に適したダンボールや、型崩れ・水濡れを防止できる資材を紹介します。
●宅配80フルサイズ ダンボール箱(白)クール便対応
「宅配80フルサイズ ダンボール箱(白)」は、梱包用のダンボール資材です。一般的なダンボールよりも芯の部分が強化されており、帽子や衣類のほか、食材の梱包にも適しています。
●アスパックサラサラ[小袋200個入り]300×250
「アスパックサラサラ」は、環境に優しいポリスチレン素材の緩衝材です。重量は非常に軽い一方で、中の商品をきちんと守ってくれる優れものといえるでしょう。小袋に入っているタイプであれば、隙間を素早く埋められ梱包時間の短縮にもなります。
●ストレッチフィルム12ミクロン
「ストレッチフィルム12ミクロン」は、食品用のラップに似たような材質であるポリエチレン製のフィルムです。ストレッチフィルムを発送したい帽子全体に梱包するだけで、簡単に水漏れ対策を行えます。伸縮性があるため、あらゆる形状の商品の梱包が可能です。
4.帽子を安く送る方法
梱包した帽子を安く送るためには、基本的には日本郵便の「定形外郵便」を利用することがおすすめです。帽子を織り込んで梱包した場合は定形郵便でも送れる可能性があるものの、多くの場合ある程度の厚みとなるため、定形外郵便を選択することになるでしょう。
最後に、一般的な帽子と形状が特殊な帽子に分けて、主要な宅配業者のサービスによる安い発送方法を紹介します。
4-1.一般的なサイズの帽子の場合:定形外郵便
一般的なサイズの帽子の場合は、定形外郵便で発送することがおすすめです。定形外郵便の対象サイズ・送料は下記の通りとなっています。
規格内 規格外 最大サイズ 長辺34cm以内
短辺25cm以内
厚さ3cm以内長辺60cm以内
長辺+短辺+厚さ=90cm最小サイズ (1)円筒形または円筒形に似た形
円直径3cm
長辺14cm(2)(1)以外の形
長辺14cm以内
短辺9cm以内
料金(規格内) 100g以内 140円 150g以内 210円 250g以内 250円
4-2.特に長い帽子の場合:ゆうパック
ある程度の高さがあるシルクハットや烏帽子などを織り込まないで送る場合は、定形外郵便で発送できない可能性があります。定形外郵便で発送できない場合は、ゆうパックで発送することがおすすめです。ゆうパックの対象サイズ・送料は、下記の通りとなっています。
サイズ 料金 60サイズ 長辺+短辺+厚さ=60cm以下 810~1,550円 80サイズ 長辺+短辺+厚さ=80cm以下 1,030~1,760円 100サイズ 長辺+短辺+厚さ=100cm以下 1,280~2,010円
出典:日本郵便「ゆうパック」
まとめ
帽子の種類によって、適切な梱包方法はさまざまです。適切な梱包を行わなければ発送する帽子が型崩れしてしまったり、水漏れなどの破損につながる可能性があります。特につばのあるキャップ帽・ハット帽とつばのないニット帽とでは適切な梱包方法が大きく異なることを覚えておきましょう。
帽子を梱包する際は、どの種類においても「型崩れと水漏れを防ぐこと」を意識して丁寧に梱包することがポイントです。梱包に必須となるダンボールのほか、緩衝材やフィルムなどさまざまな梱包材を販売しています。「売れた帽子をきれいな状態で購入者のもとへ届けたい」という人は、ぜひ梱包資材をチェックしてみてください。
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